取材日記
イタリア研修日記【6】~ビスコッティ考察その2~
ビスコッティの老舗といえば、自他共に「アントニオ・マッテイ」の名前が挙がることでしょう。
イタリア好きな方たちにとっては、美しいイタリアブルー(アズーロ)のパッケージでその存在を覚えているかもしれません。
つい最近、フィレンツェ中心地区にこのマッテイのミュージアムが出来たということで行ってきました(本当に街中にあるので、最初気付かず素通りしてしまったくらいです)。
中ではお店の歴史、ストーリーやパッケージの変遷などが展示されていて、ビスコッティに親しくない人にとっては「ふーん」な内容ですが、私にとっては(流行りの)聖地巡礼のような気分(^^)。
壁紙にもビスコッティの絵がデザインされているなど、さすがイタリア人、センスがいい。。
贈答菓子としてレベルを上げるために「缶の入れ物」のことがとても気になる我々ビナーシェですが、可愛らしい缶デザインもたくさんあって参考になりました。
私が最初に食べたマッテイのビスコッティは、今とは明らかに異なるレシピや仕上がりになっていて、最近はチョコレートやピスタチオなども材料に取り入れているようです(昔からあったらすみません)。
赤や緑の鮮やかな袋も綺麗だと思いましたが、どうやら最新情報ではまた本来の「アズーロ」カラーのベースに全体を戻す(統一する)予定だとか。
肝心の味に関しては、負けていないと思いつつも、先駆者への敬意と共に学ぶべきところを見逃さないように1種類1種類大切に頂きました。
原理主義・至上主義にとらわれない姿勢
何に対しても原理主義や至上主義に陥るのはよくないと思います。
TPOもそうですし、それぞれに良さがある中で、自分の立ち位置をどう獲得するか。それがとても大切だと思います。
もちろん、ビナーシェは一番美味しいビスコッティ、その席を目指しています。
でも、一番を目指すことと、他を排除する気持ちを持つことは全く違います。
いろんなタイプがあっていいし「自分はこう思ってこう作っている」という“明確な想い”が食べ手であるお客様に届くことが大切です。
「想いの言語化」の重要性
だからこそ、自分の考えを分かりやすく言語化する能力は、たとえシェフであっても重要なのだと思います。
SNS等で個人が“発信者”になり得る現代においてはなおさら「想いの言語化」は重要になってきているでしょう。
作り手が発信するメッセージには、伝聞でも伝わる分かりやすさと本質をとらえている必要があると思うのです。
イタリアの職人に認められる日を目指して
「一番になりたい」という気持ちと「みんな違ってていいじゃん」という気持ちは両立できます。
ビスコッティという菓子の発展、イタリア菓子の発展、ひいては贈答菓子全体の発展に広げていきたいですね。
いつかマッテイの職人さんたちにもビナーシェのビスコッティを食べてもらえる日がきますように。
絶対「美味しいじゃねえか」と言わせたい。
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